リミックスポイント(3825):エネルギー・自動車から仮想資産重視へ転換、3,000 BTC目標の財務戦略でみる割安性と収益性

📌 本日発表!(2025年7月11日)の主な適時開示事項

1. 【17:00】(開示事項の経過)ビットコイン(BTC)の追加取得に関するお知らせ

ビットコインの追加取得に関する経過報告が株主・投資家向けに開示されました。詳細についてはIR資料でご確認ください。

2. 【14:00】特定卸供給事業者(アグリゲーター)としての登録完了

リミックスポイントは、経済産業省の制度に基づく「特定卸供給事業者」に、2025年6月30日付で正式に登録されました。この登録により、同社はエネルギー分野におけるアグリゲーション機能を内製化し、再生可能エネルギーの発電量や需要予測を活用して需給調整・売電最適化を図る体制を整えたことになります。これにより、再エネ導入から運用、売電支援に至るトータルサービスを提供する企業体制を強化しました。なお、本登録の事業参入が2026年3月期連結業績に与える影響は「軽微」とされています。

3. 【12:00】第4回無担保社債(私募債)の払込完了に関するお知らせ

7月9日に決議された私募債の発行について、本日までに払込完了が報告されました。資金調達手続きが正式に終了した旨が公告されています。

時刻 内容

17:00 ビットコイン(BTC)の追加取得に関する経過報告
14:00 アグリゲーター登録完了(再エネ分野での新事業)
12:00 第4回無担保社債(私募債)の払込完了

ここからはリミックスポイントについて調べた内容をまとめています。

是非最後までお付き合いお願いします。

📋この記事で分かること

✅企業の事業内容とセグメント構成

✅ビットコイン取得の時系列と保有状況

✅最近の業績(決算)と開示動向

✅割安性や配当・株主優待の有無

✅長所と短所を整理

1. 企業概要・事業内容

リミックスポイント株式会社は、東京都港区に本社を置く2004年設立の上場企業です。主な事業セグメントは以下の通りです。

エネルギー関連事業:EMS(エネルギーマネジメントシステム)開発・販売、電力小売、蓄電池販売、節電支援など 。

自動車関連事業:中古車査定システム開発・販売、関連コンサルティング、中古車取引など 。

金融/仮想通貨関連:仮想通貨取引所サービス、決済・送金システム、システム提供など 。
他にレジリエンス事業(感染症対策など)、旅行関連なども含まれます 。

2024~2025期の売上高は約211億円、純損益は約▲5.93億円で赤字継続中、時価総額は約800億円規模です 。

2. ビットコイン取得の時系列(BTC保有推移)

リミックスポイントは2024年9月下旬に初めてBTCを取得し、以降積極的に買い増しています。

2024年9月26日:初取得、約64 BTC保有開始

2024年末~2025年1月:順次拡大、例:12月5・6日で約13 BTC、1月9日:333 BTC→1月末には約509 BTC

2025年2月:2月3日~28日にかけて複数回取得し、2月末には約616 BTC

2025年5月以降:5月27日約681 BTC、6月6日758 BTC、6月12日さらに55.68 BTC購入し981.39 BTCに到達

現在:最新では保有1,051 BTC(約1.19億ドル相当)

さらに、2025年7月に31.5 億円(約2.15億ドル)の資金調達を実施し、保有BTCを3,000 BTCまで積み増す計画を発表済みです。

3. 最近の決算発表・開示情報

2024年12月期 第9期累計(〜2024年12月)決算では、売上高が前期比12.4%増など増収基調ながら、最終は赤字継続でした 。

2025年5月15日に発表された決算予告ではEPSが▲16.02と黒字転換見通しなし 。

直近開示では、2025年7月9日に31.5億円の調達と3,000 BTC積み増し計画、さらにCEO報酬をビットコインで支払う方針など、BTC関連開示が相次いでます。


4. 割安かどうか、配当・株主優待の有無

割安性

現在一株当たり利益(EPS)がマイナスであるため、通常のP/Eは算出不能(─)

Price / Book Valueは約3.5〜4.6倍と割高め、ただしBTC評価益が株主資本に未反映の可能性あり 。

時価総額に対するBTC評価額比率は約21%と高く、BTC市場価格の変動に株価が敏感に連動する点に注意 。

配当金

これまでに配当実績はなく、直近の財務資料でも配当予定なし。2023年に一度¥2の配当歴があるが、それ以降は継続していません 。

株主優待

優待制度についての公的情報は確認できず、現時点では優待なしと見られます。

5. 長所・短所

✅ 長所

革新的なビットコイン戦略:日本の上場企業としては先駆的にBTCを一貫して財務資産に組み込み、3,000 BTC取得計画とCEOのBTC報酬制度など差別化された戦略 。

新興分野と再エネ事業の複合体:エネルギーマネジメントや蓄電などの再エネ関連と自動車、中でも仮想通貨サービス含め多角化されている点 。

株主とのインセンティブ整合:CEO報酬をBTCに連動させるなど、経営と株主の利益を一致させる仕組みを推進 。

❌ 短所・リスク

収益構造の脆弱さ:本業(エネルギー・自動車・金融系)の収益は赤字基調で、事業利益による成長軌道は未確立 。

仮想通貨リスク:BTC価格の変動により、保有資産の評価額が大きく振れるため、財務・株価とも不安定要因。規制リスクやセキュリティリスクも潜む 。

資本希薄化の懸念:31.5億円の増資・株式割当(SA権発行)は最大39.9%の希薄化を伴うため、既存株主価値に影響 。

無配・優待なし:株主還元政策は未整備、投資回収を期待するには長期的な視点が必要。

📌 総合評価まとめ

事業内容
エネルギー・自動車・仮想通貨等による多角経営。EMSや仮想通貨サービス等。
BTC戦略
2024年9月末から積極買い増し、2030 BTCを目指す。
CEO報酬もBTC連動。
業績
売上は増加基調も収益は赤字継続、EPSは依然マイナス。
評価指標
P/B約3.5〜4.6倍。P/Eは未算出。BTC評価を加味すると割安とも議論可能。
配当・優待
なし(2023年に一度のみ小額配当あり)。
長所
BTC戦略による差別化、新しい財務モデルとの整合性。
短所/リスク
本業収益弱く、価格変動・規制・希薄化リスクあり。株主還元未整備

💡 投資家視点の示唆

短期間での配当益を追う銘柄ではなく、ビットコイン価格上昇や企業の本業収益化が進んだ際に大きなリターンが見込める銘柄です。
一方でBTC相場の急変や資金調達による希薄化リスクも抱えているため、中長期的にリスク許容できる投資家向けといえます。

では、閲覧ありがとうございました🎶

サラリーマン投資家テリテリでした!

またお会いしましょー

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