日経平均、反落で39,762円 トランプ発言と輸出懸念が重しに
📉【7月2日】日経平均株価
✅ この記事でわかること
1. 本日の値動きと引け後の状況
2. 主な要因:海外市場・為替・米政策の影響
3. テクニカル分析から見た相場の方向性
4. セクター別騰落率と資金の流れ
5. 注目個別銘柄の値動きと解説
6. 今後の戦略とリスク対応コメント
1. 本日の値動きと背景
7月2日(水)の東京市場で、日経平均は前日比−224円(−0.56%)安の39,762円で引けました。大きくは、一時外部ショックやテック株の逆風、午後の一部買戻しも限定的で、調整色強めの展開に落ち着きました。特に、米トランプ前大統領による「日本との協議期限を延長しない」との発言が、輸出関連の重しとなり、相場全体に影を落としました 。
2. 海外市場・為替・米政策の影響
トランプ氏の発言(対日関税): “7月9日までに合意がなければ関税を再導入する”というコメントが、市場心理を冷やし、輸出・テック系の下押し要因に 。米ドル安/ドル指数は3年半ぶりの安値圏へ。円相場も約143.6円台で推移したものの、大きな円高とはならず。ドル安自体は日本市場には中立~プラス要因 。米雇用統計(7/3)控えとFed不透明感:利下げ観測は残るものの、パウエル議長は慎重姿勢を継続。米雇用統計への注目から市場は様子見に傾いています 。
3. テクニカル分析で見る短期相場
RSI:50%前後まで回復しましたが、調整モード継続。MACD:マイナス圏に接近しつつあり、上昇モメンタムが弱まる兆し。ボリンジャーバンド:中域帯に位置。大きな過熱感はないものの、下落圧力は続いています。移動平均(5…25日):5日線が25日線を下回り始め、短期トレンドは「やや弱気」に。
➡️ 結論:短期的な調整局面継続中と判断。反発は限定的で、しばらくは調整圧力が優位と見られます。
4. セクター別騰落率と資金流れ
7月2日終値をベースとする業種動向は以下の通り
セクター 騰落率(%)
銀行・証券 −1.0~−1.5
米ドル安や金利低下リスクで売られる
輸送用機器 −0.8~−1.2
輸出懸念が直撃、業種全体重圧
電気機器・非鉄金属 −0.7~−1.0
テック系全体の調整影響
海運・化学 ±0〜−0.5
外部要因に敏感に反応しやすい
医薬品・食品 +0.2〜+0.5
内需・ディフェンシブ系が底堅い
不動産・電力 ±0 金融環境の影響少なく安定➡️ 全体的に輸出株が影響を受ける一方、内需やディフェンシブが相対的に耐性ありの構図です。
5. 注目個別銘柄の動き
レーザーテック(6920)
米テック株の逆風と関税懸念が重なり、売られる展開。反発には米材料が鍵。
東京エレクトロン(8035)
同様に半導体関連の下げに連動。市場心理に同調しやすい。
トヨタ(7203)/ホンダ(7267)
輸出鈍化への警戒感が強く、売られる場面多数。
任天堂(7974)
一時的に円高と輸出懸念で軟調。中期視点では割安ゾーン。
武田薬品(4502)/アサヒ(2502)
医薬・食品セクター内で相対的に堅調。ディフェンシブの流れが確認されるものの、買いも限定的。
三菱UFJ(8306)
銀行株は金利関連の弱気見通しで圧迫される展開。
6. 今後の戦略とリスク管理
✏ 短期(~今週)39,600〜39,800円が次の重要注視ゾーン。ここを割れると心理的な売りが再浮上。リバウンド材料が出なければ戻り売り狙いが優勢。テーマ株などへの飛び付きを避け、慎重姿勢で。
📅 中期(7月~秋)米・雇用統計・関税期限(7/9)・米利下げ期待後の動向から、大きな方向感が出やすい時期。
イベントまでにポジション縮小も有効。夏場の中段レンジ形成を前提に、外需と内需をバランスよく組み合わせた「バーベル戦略」を検討。
🛡 リスク管理
$/¥ の急変・関税声明・米雇用統計などイベントによる急落リスクあり。
逆指値・ヘッジ戦略(プット購入等)が有効。地政学リスク・インフレ不透明も念頭に置き、防御的銘柄比率の引き上げが推奨。
📝 まとめ
本日は0.56%調整の39,762円で反落。
輸出・テック系へ売り圧力強い一日でした。テクニカル的には調整一巡中と判断され、39,600〜39,800円でのサポート反応待ちが焦点。セクターでは内需・ディフェンシブへの資金シフトが見られる一方、輸出株は戻り売り圧力継続。
今後は、短期的な戻り売り戦略+中長期の押し目買いに向けた段階的ポジション構築が有効。イベントリスク(関税、米統計・為替)への準備とヘッジを徹底し、変動耐性の高い運用を。
では、閲覧ありがとうございました🎶
テリテリでした!
明日もお会いしましょ✨✨✨✨