初心者必見!!決算発表の見方、考え方

今回は決算発表結果の見方、考え方を書いていきたいと思います。

企業から出る決算発表ですが、ベテラン投資家のみなさんはこれを見て投資判断する方が多いのでは無いかと思います。

しかし、正直初心者にはもう、訳が分からないと想います。

だって何十枚も決算発表書ってあるし、難しい言葉や数字が一杯!もう開いただけで嫌になる!なんてよく聞く話ですよね。

僕も正直そんな感じでした(笑)

今回は決算発表結果を受けて株価が上がる理由や下がる理由などをまとめてみたいと思います。

正直僕も投資を始めた当初は決算発表を見ても何が好決算なのか全然わかりませんでした。

調べても全然わからないんですよね(笑)

そんな僕みたいな人の為に!

解りやすく!

単純明快に!

説明していけたらな!と思います!

今回はこう言う決算発表結果は下がりやすい傾向にあるとか、上りやすい傾向にあるなど書いて行きます。

  1. 決算発表を見てみよう
  2. 決算書のどこを見るの?
  3. 好決算とは?
  4. 悪決算とは?
  5. 好決算・悪決算の株価への影響は?
  6. 決算発表と株価の関係

今回はこの6点を説明して行きたいと思います♪

1.決算発表を見てみよう♪

決算発表は各企業から年4回出されますね。

3ヶ月に一度その間の売上などが発表されていきます。

いやー企業も大変ですよね。そんなハイペースで自社の業績を発表しなければいけないし、資料を作らなきゃいけない訳ですから(*´Д`)

因みに四半期報告書は3ヶ月毎と言う意味らしいですね。

この決算発表ですが当然、前回の決算発表から3ヶ月の間の売上などを書いてあります。そのため、事故や事件・災害などで被害を受けると、その結果は約3ヶ月後に決算発表結果に反映される訳ですね。

その為、決算発表結果と株価には常にタイムラグが生じている事を抑えておく必要があります。

好材料が出ても同じですね。大手○○社と資本提携した!とか共同開発!とかの決算発表結果も遅れて数字として出てきます。

なので株価と決算発表の内容にはタイムラグが生じています。

決算発表と株価の連動を知るには、このタイムラグが発生している事を知っておく必要があります。

2.決算発表のどこを見るの?

決算発表は何十枚とありますがぶっちゃけ最初の一枚だけで良いです。

こんな感じのページですね。

ここに全てが詰まってます!

1ページ以降からはその決算発表の内訳ですね、売上高の増減した理由や各事業の売上の詳細やキャッシュフロー(お金の流れ例えるなら企業の家計簿)などが書いてあります。

一応見てますが個人的にはキャッシュフローとかは見ても分からないので、よっぽど気にならない限りは見ないですね。

一先ず1ページ目の売上高・営業利益・当期利益・配当・事業予想この5つ!この5つが大事ですね!

因みに売上高とは?

企業が売上た総額ですね。

営業利益とは?

企業が本業で営業して売上た額です。

売上高から人件費や管理費など色々と引いた額です。

投資や資産などで得た利益は含まれません。

当期利益とは?

投資や臨時収入なども含まれた最終的に手元に残ったお金です。

この3つが上がっていれば良いですね!

利益が20%以上上がり続けている企業はかなり優秀です。

配当金

1ページ目には必ず配当金の項目も記載されています。

この配当金が予定通り出るか出ないか?がとても大事となりますね。

基本的に僕ら投資家は企業に投資をしてその利益から配当をもらう物なので、そこが減ると印象は良くないですよね。即ち株価は下落する傾向にあると言う事です。

事業予想

これも1ページ目に大抵載っています。

これもかなり大事ですね!

今期の売上が相当良くても事業予想が悪ければ株価は下がる傾向にあります。

それはそうですよね?売上や利益が落ちる予想の企業をわざわざ買う必要がないですからね。

3.好決算とは?

今上げた5つの項目が上がってれば好決算ですね。

当期利益が上がって配当金も増加ふる上方修正なんてあったら相当好決算となりますね。

そんな決算なら心弾みますね(笑)

また決算発表と同時に自社の強化や経営計画、自社株買い、TOB、新商品発売などの新しい材料が発表される事もあり、それが好材料と材料視される場合もありますね。

4.悪決算とは?

先程上げた5つの項目が落ちてれば悪決算となるでしょう。

因みに今回のコロナウイルスによる影響がでた企業は、売上高も落ちて営業利益も赤字、当期利益も赤字、配当は無配当もしくは未定、事業予想も赤字または大幅な減収という鬼の様な決算発表が多くありました。

こう言う決算は悪決算のお手本と言っても良いでしょう。

5.好決算、悪決算の株価への影響は?

ではここで気になるのは株価への影響ですよね。

僕が先程示した、売上高、営業利益、当期利益、配当金、業績予想全てが上がって入れば株価は必ず上がるのか?

と言えば

答えはNOです!

この世の中は市場が決算発表の内容を決めています。

例えば先程のように全ての指標が上がっていても「材料出尽くし」という悪魔の魔法の言葉があります。

今後当分はいい材料が見込めない場合は内容が良くても売られてしまいます。

逆に素直に上がってくれる場合もあります♪

冒頭に伝えたように株価と決算発表にはタイムラグがあります!

なので売上高や利益が上りそうなニュースと言うのは基本的には決算発表前に既に発表されています。

その時に株価は上昇している傾向にあります。その為決算発表により新たな材料が無いと材料出尽くしとなり株価が下落する傾向にあります。

今までが加熱し過ぎていたと言う場合もありますね。

他にも好決算でも売られてしまう場面は今流行のサブスクリプション銘柄ですね。

特に月次発表をしている様な企業は毎月の契約件数を発表してい場合は注意が必要です。

投資家達が月次発表を見て投資をおこない、決算発表が予想通りな結果で終わってしまうと売られてしまい株価が下がる傾向にあります。

予想通りの決算発表もダメな訳ですね。

増配も下落する可能性が?!

とても稀ですが配当金の増加も株価の下落に繋がる事があります。

一見、増配したら株価が上がる可能性の方が高い様に見えますが、株主を手放したく無いばかりに収益と見合わない配当金の配布は逆に悪影響となる場合があります。

なので1株あたりの利益(EPS)と配当金の割合を確認したほうがいいですね。

1株あたり100円稼ぐ企業が1株あたり150円の配当金を株主に上げていたら可笑しいですよね。

この1株あたりの利益と配当金の比率を見たものを配当性向と言います。

この様に利益より配金が150%も高いなんて相当やばい心配になりますよね。

しかしこのような企業は実際にあります。

なので、しっかりと増配しても配当金が収益に対して不当じゃないか判断する必要があります。

事故や事件、災害の発生

また、決算発表前に事故や事件、災害の発生が起こると決算発表の内容が良くても今後の先行の不透明感により株価が下がる可能性があります。

てか、もう既にこの場合は株価は下がってしまいますね。

この場合は売上高や営業利益、当期利益が上がっていても業績予想のが悪化している場合が多いので注意ですね。

今度は逆に悪決算で上がる理由を見て行きたいと思います。

悪決算で株価が上がる理由

基本的には「材料出尽くし」にのよる株価の上昇が挙げられると思います。

例えば売上高、営業利益、当期利益が下落または赤字でも、これが最悪で次からは良くなるでしょうという場合は、悪魔の言葉の「材料出尽くし」が今度は天使の言葉に変わります。

と言う事は、「株価が上がる」という訳です。

材料出尽くしかどうかは決算発表では分からず市場が始まってから分かることです。

結局は結果論でしか無いという事ですね。

なのであくまで決算発表書というのは株価を決める物では無く、企業の状況を知る為に見る方が意味合いが強いかも知れません。

6.決算発表と株価の関係

今迄述べた様に決算発表が良かろうが悪かろうが株価は上がる時と下がる時があります。

これは先程から述べている様に決算発表と株価にはタイムラグが発生しているからです。

決算発表が出たから下がるのでは無く、決算発表前に好材料が出た為に決算発表まで株価が上昇し、新たな好材料が無ければ決算発表が開示されて周知される頃には一番高く売れるであろう決算発表前または後に投資家達は売って逃げてしまいます。

なので好材料が出て株価が上がり始め沸騰し始めた頃に購入していた人は決算発表後の利益確定や売り込みで株価が下がったと感じる訳ですね。

逆に悪材料が出てしまった企業(事件は抜きます。)はその材料が出た時に決算発表に悪影響が出ると予想されて前もって売られて株価が下がってしまいます。

その為に決算発表が出たときには結構割安になっている可能性があります。

そこで決算発表が予想通り悪く、それが一過性の悪化であれば材料出尽くしとなり株価が上がる可能性があります。

と言う事は、実は決算発表が出る前に株価は既に下がったり上がったりして、決算発表の結果より前もって予想されて株価が値動きし、決算発表の時に加熱または悲観し過ぎな値動きした部分が修正され妥当な株価に落ち着いた結果が私達は株価が上がったり下がったり感じる訳です。

全てがそうとは限りませんが、それが決算発表の内容と市場での株価の反応が合致しない理由だと思います。

まとめ

それじゃ、決算発表って見ても意味ないじゃん?

と思うかも知れませんが決してそういう訳ではありません。

保有している又は保有を考えている企業を詳しく知りたいなら決算発表の内容を過去から追って見るのが一番良いですね。

売上高や利益はいつもどれぐらいで成長出来ているか?

保有している企業の営業は上手く行っているのか?営業利益は何かどれだけ出てるのか?ちゃんと成長出来ているのか?契約件数やシェアは増えているのか?

など全て細かく書いてあります。

それを追って見ていく事で企業の強みがより明確に分かり保有している企業の事を深く理解出来ます。

世の中の情勢変化にも敏感に反応出来るようになるかも知れませんし、決算発表の内容が良いか悪いかも少し判断出来るようになります。

まずは保有株式の決算発表だけでも全て目を通してみても良いかもしれませんね♪

では、閲覧ありがとうございました!

今回の記事が株式投資をしている方々の手助けになれば幸いです♪

最後までお付き合いありがとうございました♪